コロナでの精神的な問題について思うこと

緊急事態宣言が5/31まで延長されることとなった。

 

個人的な意見となってしまうが、現状を考慮したら当然だろう、ここで中途半端に解除となってもコロナ感染者がまた増加して収拾がつかなくなることは簡単に想像できる。

 

一方で自粛が長引けばそれに付随する問題も生じてくる。

 

一般的な医学生の立場から言っても、実習の予定はどうなってしまうのか、研修先を決める病院見学はいつになったら行けるのかなど、いろいろと先行きが見えない状態である。

 

僕が懸念しているのは、精神的な面での問題である。

 

「コロナ鬱」、「自粛疲れ」などという言葉がある。いずれも、コロナで自粛を続けることで、精神的に疲弊してしまった状態を指す言葉である。

 

学生という立場は働かずに済む。現在もGWの真っただ中であるため、特別な予定もなく、ずっと休みである。もちろん働いている人々からすると感染リスクもなく良い身分と見えてもおかしくはないが、ひたすら家にこもり続けることもそれなりにしんどいことである。

 

個々人で、家にいながら楽しめるような工夫をすることは大切であろう。実際に会うことはできなくともオンラインで飲み会を開くことはできるし、自由な時間を自分の趣味、あるいは勉強に費やす時間にすることができれば素晴らしい。この有り余っている時間は、考え方次第ではかなり実りの多い時間にできる。

 

ただしかし、やはり明確な目標がないまま、ただずっと、ぼーっと家に居続ける状態はストレスを伴うことであるのは間違いない。友達とどこかへ遊びに行くこともできず、ましてや満足に外に出ることもできないため、ストレスを溜めてしまうしまう人も少なくないのではないか。特に真面目な人ほどしっかりと自粛を守り、その傾向になりやすいのではないか。

 

僕自身、この自粛期間中にはいろいろなことを試してはいるつもりである。読書、筋トレ、朝ラン、音楽鑑賞、掃除、映画、ドラマ、Youtubeで面白い動画探し、語学勉強、国試勉強、たくさん寝る、などなど…。新しいものに取り組んでなんとか暇で退屈と思うような時間をなくそうと努力しているつもりではあるが、それでも嫌になるときがある。

 

ただ、1つ思うことがあるとしたら、上で挙げたような試行錯誤をすることは、今後の人生にも繋がってくるのではないかと思う。

 

自分で自分を楽しめるようにする工夫は人生のどこかで必要になってくるだろう。僕自身はまだ学生という立場であり、働き始めるのは数年後ということになるが、社会に出始めたら仕事を覚えるという面以外にも、自己をコントロールしていく能力が必要だ。研修医、それからその先専門医となれば程度の差はあれストレスを抱える機会はあるに違いない。そういったときに、自分のストレスを減らしていく方法を知らなければ、おそらく容易にうつ病といった精神疾患を患ってしまうだろう。自分自身のストレスマネジメントの方法をじっくり考える時間が多く与えられているという点では今の時間はとてもいいきっかけになっているのかもしれない。

 

「若い頃の苦労は買ってでもせよ」という言葉もある。こんなことで「苦労」と言ってはいろんな人に怒られるような気がするが、通常よりもうつ状態になりやすい環境であるのは確か。物事は捉え方次第。この経験が今後の糧となるように、乗り越えていきたい。